ことわざって何年生で習うの?
小学校の国語の授業で「ことわざ」が出てくるのは、3・4年生です。
わが家の息子はちょうど4年生。
国語の教科書を見てみると「ことわざ」の項目は付録として半ページのみ。さらに「一石二鳥」「石の上にも三年」と書いてはありますが、興味をもって意味を調べてみましょう。とあるくらいの掲載。
つまり、実際にはほとんど小学校で「ことわざ」を色々取り上げて習うことはなさそうです。(学校によるかもしれませんが)
でも、中学受験を目指したドリルなんかをやっていると、結構「ことわざ」「慣用句」って出てくるんですよね。
実際、子どもとそういったドリルをやってみると例えば息子の珍回答(笑)
「千里の道も一歩から」⇒「五里の道も三歩から」
「ぶたに真珠」⇒「からすに真珠」
「暖簾に腕押し」⇒「空気に腕押し」
出てくる、出てくる珍回答(笑)
なんか惜しいけど違う(笑)
うちの子は、読書はしている方、さらに国語の読解力も高い方。でも、「ことわざ」や「慣用句」は知らないからできないわけです。
でも例えば中学受験するなら、ある程度の数の「ことわざ」は知っておいたほうがいいと思います。
ただ「勉強」と思ってやるとしんどいし、特に覚えるだけのことを紙とペンでひたすらというのは苦行ですよね。「ことわざ」って結構面白いものなのに、嫌いになっては元も子もありません。
そんな中、勉強と思わずに気軽に楽しく「ことわざ」に触れられる本がありました。
小学生が楽しく学べるおすすめのことわざ絵本
ことわざの本は探せばいろいろとありますが、我が家がおすすめしたい本はこちらです。
五味太郎「ことわざ絵本」
それが、五味太郎さんの「ことわざ絵本」です。
五味太郎さんの絵本、知らない子供はいないんじゃないかというくらいよく目にしますよね。
小さいころから読んでいた絵本の延長戦のような感じでとっつきやすいです。
今、1年生の次男の方が好んで読んでいるので、次男は結構ことわざに詳しくなりました。
つまり、4年生くらいならこの本をちょっと読めば、有名なことわざに関しては結構さらっと覚えられてしまうのではないでしょうか?
ページを開くと、右がことわざ本来の絵と解説、左が作者が創った現代風の面白いことわざになっています。
正しく意味を理解するという点では右ページだけでいいのですが、現代的な言葉に言い換えてたとえられている左ページが大人としては面白いなと思います。
ことわざを覚えるだけより、自分でことわざを作るきっかけにもなるし、とても斬新なことわざ絵本だと思います(といっても、もう20年のロングセラー!)。
絵本である利点は、例えば「情は人のためならず」ということわざを音だけで聞くと「情は人のためにならないから放っておきましょう」のような感じもしてしまいがち。
でも、この「ことわざ絵本」では「情(人にたいする親切な気持ち)はかけられた人だけではなく、かけた本人にとってもとてもよいものだ。それはおたがいに心が豊かになることだものね。人生お互い様、情をかけたり、かけられたり。」という解説に、傘のない大人を一緒に傘にいれてあげる男の子の姿が描かれていて、その先にある大きな川を渡るときは今度は大人が子供を抱っこして渡る姿が描かれています。
めちゃくちゃシンプルでわかりやすい絵と解説で、一度見たら「ことわざ」と「絵」を一緒に覚えてしまえるので、意味が定着しやすそうだという印象です。
パート2もありました。
ぜひ、子供の「ことわざ」学習に使ってみてはいかがでしょうか。
大人も読んで為になるし、面白い。長く使える絵本でとてもいいなと思います。
正直大人もハマります。間違って認識していたことわざもあったりで、子供と一緒に見るのが面白いです。子供は「棚からぼたもち」が気にいっています(五味さん風だと「みんな転んで一等賞」(笑))。自分に近い感覚で例えられているので、子供の理解も早いですよ。
ちなみに、この本は義母が息子にプレゼントしてくれました。プレゼントでもらっても嬉しい本ですね。
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