ゲームでコミュニケーションを深めるということはビジネスでも一部で普及しつつあります。
例えばIT系の会社ではよくあるらしいのですが、同僚とeスポーツ大会に参加したり、ネットゲームで協力プレイしたりといったことです。
個人の趣味・嗜好の多様性の広がりや、ゴルフや飲み会によるコミュニケーションが減ってきている印象はありますが、一方でゲームでコミュニケーションというのは広がりを見せているようです。
それなら、ゲームでコミュニケーションを深めることは家族でもできるよね!と思ったわけです。
いくつか我が家で実践していることがあるので、順番に紹介していきたいと思います。
テレビゲームでもいいのですが、ここではボードゲームやカードゲームのような、伝統的で知的なコミュニケーションが取りやすいゲームを取り上げて、こどもの育成(知育)に役立てるという視点で記事にしてみたいと思います。
子どもと将棋をやってみよう(将棋でできる遊びの種類)
第一回目は将棋です。
藤井聡太 二冠の活躍で、将棋が話題に取り上げられることも増えました。
知育にとてもいいですよね。
私は将棋はド初級者。でも、やってみるとルールはすぐに覚えられました。
私は将棋を観るのが好きで知識はあります。でもプレイヤーとしては初級者。将棋倶楽部24で4~5級といったところかな?
将棋は難しそう!
自分もよく知らないのに、子どもにやらせるのはハードルが高い。。と思われがちですが、実ははさみ将棋をはじめとして将棋はいろいろな遊び方ができるのです。
では、将棋を使った遊びを見ていきましょう。
崩し将棋
山になった将棋の駒を音をたてないように指一本で動かして、取った駒の個数を競います。
ルールがかんたんなので、幼児でもすぐにできますね。
それに、手先を器用に動かす練習にもなります。
こどもはすぐにズルをするので見ていて面白いです。
基本的に負けてあげましょうね(笑)
子どもが幼稚園児くらいなら、崩し将棋くらいから始めて、まずは将棋の駒に触れさせるのが大切かと思います。
まわり将棋
我が家の子どもたちはしょっちゅうやっています。
まわり将棋は子どもだけでもルールが簡単なので楽しめていいです。
金四枚を振り駒にして、サイコロとして使うという、大変日本的で趣のあるすごろくです。
いろいろなルールを加えることで、大人がやってもかなり面白いゲームになります。
運の要素が強いので、本気でこどもと戦えます!でも最後は負けてあげましょうね(笑)
まずは将棋の道具が楽しいものだと思ってもらえないと、この先の本格的なゲームに進むことができません。この遊びをしていると、駒の漢字が勝手に覚えられます。
はさみ将棋
ロジックが必要になる遊び方はここからです。
はさみ将棋で少し先まで考える力をつけさせましょう。
自分の駒を動かして、相手の駒をはさんで取るゲームです。
我が家の息子たちは、幼稚園で先生に教えてもらったそうです。なので、幼稚園児でもできます。
ただ、こどもがやる気を失わないよう、適切なハンディは必要です。
わざと負けるというのはこどもには見破られるものです。ある程度全力が出せるハンディを付けて本気でこどもを叩き潰しましょう(笑)こどもからしても本気の大人に勝つというのは気分の良いものです。
ハンディの付け方の例
普通は4枚相手の駒を取れば勝ちとします。
例えば下手は4枚で勝ちだが、上手は6枚取らないと勝てないというふうにします。
詰将棋(おススメは3手詰め)
王手を連続してかけ続けて、最も短い手数で詰ます道のりを見つけるパズルゲームです。
本将棋の基本を学べます。
まずは3手詰めがスラスラとけるようになるまで、こどもに問題を出しながら、考え方を教えてあげましょう。
我が家も使っているこのシリーズは分かりやすくておすすめです。
本将棋
本将棋は知識やロジックだけでなく、勝負の駆け引きの要素も加わりゲームの醍醐味が味わえます。
ハンディは駒落ちで行います。(親は角や飛車を使わない。金を使わないなど)
同じ大人が相手になってあげれば、駒落ちが少なくなることで上達が感じられますので、やりがいがあると思います。
本将棋で大事なのは感想戦。これがコミュニケーションと知育の肝。
そして、何より本将棋では、対局が終わったあとが大切です。
一緒に振り返って、あそこはどうすればよかったとか、この手は良かったとか、ゲーム中に考えていたことを披露したり、話し合ったりします。
もちろん話をしながら対局してもコミュニケーションはとれますが、こどもは将棋をしているときは将棋のことに集中しています。
ですので、対局が終わったあとに話をするのがよいコミュニケーションになると思います。
自分がどのように考えていたのかということを、言葉にして説明すると、言語力や論理的思考力を鍛えるよい訓練になるし、単純に会話として楽しいものになるのではないでしょうか。
自分の思いついたアイデアを他人に披露する快感を覚えるというのは、こどものやる気につながります。
まとめ
簡単なものから始めて、詰め将棋・本将棋あたりでしっかりと対話を交えながら、親子で何度かやってみていただけたらと思います。
そうして、将棋が楽しそうだったら続ければよいし、つまらなそうだったら他のゲームを探しましょう。
それぞれの子どもに、何かぴったり、しっくりくるゲームがあるかもしれません。
ということで、今回は将棋編でした。
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